事実は小説より奇なり
レポート霜乃会 講談師の旭堂南龍です。
近頃は、コロナ騒動で一旦は滞りました高座の機会も、以前と同じ様に戻って来ました、一先ず日常の有り難さを感じております。
『医者は身体の病を治し、芸人は人々の心を癒す』と講談の台詞にもありますように、生の舞台は世話人の皆様やお客様の熱量で盛り上がり、演者にも不思議な力を与えて頂けます。
先日も瓢箪山で定期亭に出演させて頂いております講談会で、私が舞台の設えを見て「何かがおかしい」と思いながらも、その何かが分かりませんでした。開演時間となったので、高座を勤め終演後、世話人とお茶をしている折、公演中撮影された写真を、改めて見ると
舞台に掲げる釣り看板の文字の並べ方が「戦前」になっていました。
どうやら現在、朝の連続テレビ小説「ブギウギ」が好きな世話人の方々が支度した為、此の様になったと判明しました。事実は小説より奇なり。