「365日千鳥亭」にて「赤穂義士傳」
レポート講談師の旭堂南龍です。
現在、日本唯一の講釈場、此花千鳥亭にて「365日千鳥亭」を敢行しております。
私は初代旭堂南陵が得意にしておりました「赤穂義士傳」を発端から毎日初演(所謂ネタ下ろし)として読み続けております。
今回の赤穂義士傳は旭堂に残されております様々な資料を元にしながら口演しますが、周りからは「日毎の連続講談のネタを、どうやって覚えて喋ってるんですか?」と聞かれますが、「覚えない様に覚え、覚える様に覚えない」と答えております。
基本的にネタは直前までおこして、舞台に上がる寸前まで要点だけを把握して、本番は出たとこ勝負と言う、文字通り「良い加減」で高座を務めております。
現在3月10日連続講談69日目ですが、これから赤穂義士がそれぞれの生い立ちからどの様にして浅野家に仕え、如何様にして主人の仇を討つのかと言う、義士銘々傳へと突入して行きますが、此の時点で、365日千鳥亭が12月31日の大団円を迎える頃でも、「赤穂義士傳は口演時間が足りない程のネタがある」と気付きました。
先人たちの偉業に頭が上がりません。なのでもっと頑張ります。