霜乃会同人 講談:旭堂南龍 落語:桂紋四郎 浪曲:京山幸太 文楽:竹本碩太夫・鶴澤燕二郎 茶道:松井宗豊 能楽:林本大・今村哲朗

第5回旭堂南龍独演会

お知らせ

霜乃会 講談師の旭堂南龍です。
来月は「第5回旭堂南龍独演会」が9月2日(土)午前11時開演 
国立文楽劇場小ホール にて開催されます。
講談は史実に基づく演目が多く、軍談、お家騒動、仇討ち、怪談等、罪の無い嘘を交えながら、物語を伝えます。ただ怪談はモノによっては然るべき所に手を合わせないと、本番当日妙な事が起こってしまう事があります。

演芸界の先輩で、H師が「四谷怪談」を題材にした芝居の折、
四谷稲荷にご挨拶をせずに公演を行いました。当人が言うには
「あんなもんは、メディアに取り上げて欲しいからから、ワザと行ってるんや。俺はそんなもんは信じへんねん、客席から見てたらええから」
と豪語して舞台に上がりました。僕は心の内で
「ええんかいな」と思いながら、客席で芝居を鑑賞しておりますと、
明らかに、H師の瞼が腫れがあって、正に「お岩」さんの様な表情になっておりました。結局終演後までは、おどろおどろしい表情のまま幕が閉まりました。僕は「あんな事を言うからや」と思いながら、急いで楽屋に行くとH師に
「やっぱり、顔が腫れたと言うのは、なんぞあったんですか?」
「蚊に喰われただけや」と言うておりましたが、公演の季節は雪が降る真冬でした(怖)

そんな真冬を舞台にした怪談を来月の独演会にて口演します。
お楽しみに!

第5回旭堂南龍独演会
20241005-06霜乃会本公演 東京公演