霜乃会同人 講談:旭堂南龍 落語:桂紋四郎 浪曲:京山幸太 文楽:竹本碩太夫・鶴澤燕二郎 茶道:松井宗豊 能楽:林本大・今村哲朗

霜乃会プラス 講談「二度目の清書」無事終了

お知らせ

霜乃会事務局です。

先日9月4日(金)、少人数に限り、ソーシャルディスタンスを保つ形で、霜乃会の勉強会「霜乃会プラス」講談を開催、無事終了いたしました。

今回は霜乃会代表の旭堂南龍が担当する講談。「厳しいコロナ下にわざわざご来場いただいた皆様に、とっておきを聞いていただきたい」と、釈台を使用せずに南龍が語ったのは《二度目の清書(きよがき)》。

赤穂義士伝のひとつで、女や酒に溺れたふりをし、妻子ばかりか実の母親までも舅のもとへと追い出してしまう大石内蔵助の姿と、その奥に秘めた本心を腹芸で見せる、大変難しい演目です。

講談の東西交流の中で、東京の「一龍斎」が得意とする演目を、許しを得て披露しました。

初めはどうしようもない理屈をこねる大石の姿に、正直腹の立つような展開から始まるのですが、「心中よしなにご賢察を」という一言で通じ合う舅と婿の心。最後の討ち入りの語りでは、舅の石束源五兵衛の心と重なって、一句も聞き逃さぬように、事務局の立場を忘れて聞き入る自分がいました。

講談を聞く醍醐味とはこういうものか、と大変内容の濃い機会となりました。

コロナ下で少人数に限って開催していますが、だからこその濃い時間を霜乃会プラスではお送りしております。次回9月18日(金)の「能楽」も、定員まで残り少し。お早めにお申込みいただければ、と思います。

20200904霜乃会プラス講談

20200904霜乃会プラス講談
20241005-06霜乃会本公演 東京公演