稽古場の炉開き
レポート松井宗豊です。
少し前の話になりますが、11月の上旬に今年も無事に稽古場の炉開きを行いました。
茶の湯の世界ではこの時期、冬の室礼となる囲炉裏を開き、初夏に茶壺に詰めてもらった新茶をいただきます。
小豆を炊いて、善哉を作り、社中さんとともにいただき、床には古田織部の『口切りの文』の消息を掛け、濃茶を服し開炉のお祝いをしました。
コロナの影響でどうなるのか、不安の残るところではありましたが、茶人にとって特別な年中行事である炉開きを今年も執り行うことが出来、ホッと一安心で年末を迎えることができます。
※消息とは所謂『手紙』の事です。