霜乃会プラス 浪曲師・京山幸太 レポート
レポート事務所の朝原です。
2月9日(木)の夜、大阪市北浜の青山ビル地下1回にて、本年2回目の霜乃会プラスを、京山幸太さんをゲストに開催しました。
京山幸太さんといえば、今、昨年末に発表された、第77回「文化庁芸術祭」新人賞(大衆芸能部門)受賞!
当日、大きな荷物を持ってらっしゃるなと思えば、依頼されていた額縁がちょうどできて、霜乃会プラスの前に受け取って来られたところ、とのこと。
というわけで、当然トークの内容も、受賞された独演会で口演された新作浪曲《パンク侍、斬られて候》の制作過程や、原作小説の作者の町田康さんとの出逢いのお話が主になりました。
作曲の難しさ、面白さ。浪曲の”家”による節の違いと、京山幸枝若一門としての思い。一応形にした新作を、師匠に見てもらった時の、指摘の正確さと引き出しの多さ。
作詞・作曲・実演の三位一体のお話は、世阿弥が書いた能制作マニュアル『三道』と、時代も芸能も違いながらも、どこか通じるなと思いつつ、拝聴しておりました。
途中から、町田さんの持つ浪曲観へと話が進み、現代を生きる芸能としての姿勢を考える機会にもなり、大変充実した機会となりました。
貴重なお話をたくさん聞かせていただいて、幸太さん、ありがとうございました。
次回、霜乃会プラスは、尼崎での番外編。講談と素浄瑠璃で、太閤記(太功記)の尼崎の物語を語り比べていただきます。
3月25日(土)14:00~。兵庫県尼崎市塚口の山村能舞台にてお待ちしております。