なんりゅうの挑戦!
お知らせ講談師の旭堂南龍です。
上方講談には夥しい数のネタがあると言われております。其の殆どが「連続講談」と言う発端から大団円までの壮大な物語です。
短ければ「三日」、長ければ「三ヶ月」、工夫によっては「三年」……は無理ですが、「一年」は口演可能です。
明治時代は講談の全盛でしたから、毎日何処かで連続講談が繰り広げられておりました。
講談師が各々、連日「こうした筋書きの方が物語が盛り上がる」と高座に上がる直前まで、知恵を絞り出し、喋っている最中でも捻り出し、罪の無い嘘を交えたり、時には嘘しかない物語を口演しておりました。
それが現在、速記本等の活字で伝えられております。
令和の時代では、寄席やら独演会やらで、講談師は「抜き読み」と呼ばれる、練りに練られた面白い一席物を高座にかけます。
日本唯一の講釈場此花千鳥亭では、定期的に連続講談会を開催しておりまして、其の時に時間の都合上、読めなかった物語を「なんりゅうの挑戦!」にて口演いたします。
どうぞ爽快で壮厳なる物語をお楽しみ下さい。